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家コラム #家具

天童木工のリングスツール

 




 


 将棋の駒などの木工業が盛んな山形県天童市。ここに拠点を構える天童木工は、1940年に創業した成形合板のパイオニア企業です。成形合板とは、厚さ約1ミリの薄い板を重ね、プレス機で加熱しながら加圧して成形する技術のこと。この技術により、天童木工は無垢材では難しいなめらかな曲線の表現を実現し、日本を代表するデザイナーたちと共に、使いやすさと美しさを兼ね備えた家具を生み出してきました。


 今回ご紹介するリングスツールをデザインしたのは、当時天童木工の工場長だった加藤徳吉さん。工場内の作業用として開発されたこの椅子は、中心の穴に向かって少し角度がついているので長時間座っても疲れにくく、持ち運びも簡単です。


 色はオリンピックカラーの5色をはじめとする全9色から選べます。この色使いから1965年の東京オリンピック時には「五輪スツール」とも呼ばれ、大人気となりました。張り地に使われているビニールレザーは、汚れが付きにくく、お子様用としても安心です。





WRITER 

中井彩子(なかいあやこ)D&DEPARTMENT HOKKAIDOスタッフ。

埼玉→富山→東京→愛知→北海道と住むところを変えてきました。「楽しそう! やってみたい! 知りたい!」の気持ちを大切にしています。


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