
お客様のご要望に私たちなりに応えてきた集
更新日:2021年12月17日
注文住宅はお客様のこだわりに応えてナンボなところがあります。
出来るだけ叶えるようにしたい、施工の現場から厳しめの視線が注いだとしても
「だって出来そうでしょ」的な感じで推すことを、うちの設計はよくやります。
いち部品のような些細な個所でも良いので
既製品とは違うお客様だけのこだわりをお聞きしたいですし
工事が始まってから徐々に伝えて頂ける、そんな機会も多々あります。
ちょうどこれから始まる北海道伊達市の現場は、玄関で靴を脱ぐ土間と言われる部分が
その奥のリビングや洗面・トイレまで続くよう計画しています。
すぐ床に一段上がるのではなくフラットな土間が続く空間、そこに床暖房が入ります。
これまでに施工させて頂いた特徴的なこだわりポイントを徐々に思い出してきました。
・柳宗理のボウルを洗面器に
20世紀に活動した日本のインダストリアルデザイナーさん。有名なステンレスボウルを
洗面化粧台のシンクにしました。ネタ元はあったのですがボウルと配管が溶接されており
私たちとしては何かあったら取り外せるようにせねば、という点で少し苦労をしました。
そのためだけに配管のジョイント製作をいつもお世話になっている室蘭の方に依頼をし、
ボウルとジョイントを接合。配管に何かあっても着脱可能にした上で見た目も素敵な洗面となりました。
隠れて見えない部品ですが、売っていないものは作ってまで実現させる根性に自画自賛です。

・階段の手すりにはアメリカンなフェンスを
2階へと上がる階段には鉄骨の手すりをよくお勧めしています。
それをアメリカンな写真で見かけるシルバーの網網フェンス、
そのまま「アメリカンフェンス」で検索できる製品へのオーダー頂いたことがあります。
身近で例えるなら公園のフェンス(緑色)を銀色にした感じです。
当時その網網は華奢なタイプが多く、強く押すと伸びて戻らないことが分かりました。
階段の手すりですから強度も必要です。
そこで間仕切りやフェンス等、現場で見かけるエクスパンドメタルを提案し
強度とデザイン性の両面から採用頂きました。

・テレビは要らない
リビングにテレビボードを製作させて頂くケースがあります。
でもテレビをあまり見ない方にとっては不要なスペース。